枝先につくられる モリアオガエルの卵塊
2024年05月30日
田んぼに水が張られているこの時期、森の近くの田んぼや池があるあたりでは、モリアオガエルの卵塊が多く見られます。
クリーム色の泡状になったものが、池の上の枝先にあちこちついています。
大きいものは、直径20㎝くらいあるでしょうか。泡の中に300~500個の卵があると言われています。
崩れかけているのは、孵化を終えたオタマジャクシが落ちた後のものです。
高さはいろいろですが、どれも水面の上にちゃんと作られているんです。
産卵は主に夜ですが、先日知り合いが日中に偶然見たと言って、産卵の写真(メスに群がるオスたちが泡を作っている)を見せてくれました。
撮られた本人はもちろんですが、見せてもらえた私にとってもラッキーなことです。
孵化もおそらく、天敵を避けて夜から明け方だと思いますが、その瞬間をとらえるのもまた難しいものです。
以前、豊田市から来られた方が、池のそばに3日間張り込んでその瞬間を見ることができた(写真に収められたのかどうかは不明)と聞いています。
池の上に卵を作るモリアオガエルにも感心しますが、その時期を知っていて、池の周りや水の中で孵化を待ちわびるヘビやイモリにも感心します。
沢山のオタマジャクシが孵化して無事に池の中に落ちたとしても、ほんの少ししか大人のカエルにはなれないそうです。
それぞれの種の存続をかけて、自然界では常に命をかけた営みが続いているんですね。繰り返される命のリレー、感動です...。