植物の美 ウラシマソウ
2023年05月14日
山野草の栽培名人が、今回つくで交流館に届けて下さったのは
「ウラシマソウ」
先回と同じく、マムシグサの仲間です。
変わった形の花の部分、「苞(ほう)」と呼ばれる部分の中にある付属体の先端がが長く伸びています。その形が、昔話にある浦島太郎が釣り糸を垂らしている姿を連想させることから名づけられたとされています。
独特な形と色、また名前の由来が何とも素敵ですね。
とても希少な植物で、全国でも絶滅危惧種に指定されているものだそうで、届けられたものは園芸種です。
作手地区では野生のマムシグサはよく目にしますが、残念ながら、このウラシマソウを見たことはありませんし、たぶん野生のものはないとのことです。
季節折々、いろいろな植物が発芽し、開花し、実をつけ、命のバトンを未来へつないでいます。一つでも多くの植物を目にしたいし、共生していける自然環境を守っていきたいものです。