15種類のトンボ、見~つけた!

2023年05月29日

21日(日)、長ノ山湿原周辺で、作手の自然記録会主催によるトンボ観察会が行われました。

小学生の参加は無かったものの、有教館高校作手校舎から先生と生徒さん2人、自然が大好きと言われる移住夫婦が初めて参加してくださいました。

こんなに天気のいい春の観察会は初めてで、参加者の皆さん、大きな期待を胸に湿原へ向かいました。

 

観察会2
観察会1

長ノ山湿原でなければ見られないトンボ、オオイトトンボやヨツボシトンボを見つけました。

オオイトトンボ
ヨツボシトンボ

春のトンボで、未だ写真を撮れていないのがサナエ科のトンボ。飛んでこないかなあ、きょろきょろしていると、足元をスーッと飛んでいく中型トンボの姿を発見。

内藤先生が網で優しく捕まえて見ると、やった!タベサナエです。

黒っぽいボディーに背中の鋭い模様が鮮やかです。

タベサナエ
タベサナエ1

池の上を行ったり来たり飛び回っているのはギンヤンマ。胸の黄緑、水色が鮮やかですぐわかるのですが、留まることがないので、中々写真に納まってくれません。

湿原保護区周りの道沿いで見つけたのは、夏の湿原を代表するハッチョウトンボやモートンイトトンボ!

未だ羽化したてで、淡い色と固まっていない危うい姿で風に吹かれてじっとしているものも数匹いました。

 

モートンイトトンボ

池の上の葉っぱの上や葦の先には、クロイトトンボやオオイトトンボを多く見ました。

連結している姿やメスがおしりを池の中に入れて産卵している姿なども見られました。

クロイトトンボ

体の色、目の色、体長、胴体の形、節の模様やしっぽの模様、目の付き方、羽の模様や形…

トンボの特徴を教えてもらい、目を凝らして見れば見るほど美しくて愛らしいです。

細かすぎてなかなか覚えられないのが難点ですが、そのおかげで毎年の観察会を楽しめています。

今回は、全部で15種類のトンボを見ることができました。個体数が激減していますが、まだまだ多種のトンボが住める環境なんだなあとうれしく思いました。

 

「作手の自然記録会」では、現在の作手の自然状況を知り、記録に残すための活動をしています。

次回は夏のトンボ観察会を予定しています。ご一緒していただける方、大歓迎です。お楽しみに!