見~つけた! モリアオガエルの卵塊
2023年05月24日
黒瀬庄ノ沢緑地の池のほとりに、モリアオガエルの卵塊を4つ見つけました。
例年より早いお目見えのようです。
モリアオガエルは、ニホンアマガエルと同じ緑色のカエルです。ニホンアマガエルより少し大きく、背中に褐色の斑点が見られます。(生息する環境によって、色や模様の有無は異なる)
普段は森林にいて、主に樹上に生息している珍しいカエルです。
繁殖期に池や田んぼの近くに集まって、水の上の枝に泡でできた卵塊を産み付けます。
この泡は、卵を守るために、産卵の際に複数の雄が足で泡立てて作ったものです。直径10~20㎝くらいはあるでしょう。
庄ノ沢緑地で見られたなら、と、鬼久保ふれあい広場の池にも行ってみると、ありました、ありました。
こちらは、産卵してから数日は経っているようです。
卵は1週間ほどで孵化して、オタマジャクシは雨を待って池に落ちていくそうです。
卵を木の枝に産み付けるのは、樹上に暮らすモリアオガエルならではの習性、天敵から子孫を守るための知恵(?)、進化の過程で得た特性なのでしょう。
産卵の時期がどうしてわかるのか(満月の夜が関係するという説もあるらしい)、池の上の適した枝をどう見分けるのか、泡で保護なんてどういうきっかけで気づいたのか…
毎年見る光景ですが、なんとも不思議で、神秘的です。
以前、この池に3日間泊まり込んで、孵化したオタマジャクシの落ちる瞬間の撮影にチャレンジしたという人に会ったことがあります。
うまく撮影できたかどうかは定かではありませんが、自然界の様々な生物の習性を捉えたいと思う気持ちは、よくわかりますね。
森林に囲まれ、きれいな水が流れる川があり滝があり、澄んだ空気とさわやかな風に身を置ける作手の環境を、季節折々、楽しんでいきましょう。