黒瀬庄ノ沢緑地で、初夏の観察会
2023年06月26日
黒瀬庄ノ沢緑地では、毎年3回ほど黒瀬美土里会主催の自然観察会が開かれます。
例年第1回目は、トキソウやサワランが見られる6月上旬なのですが、今年は時期を少しずらして、「カキラン」と「ノハナショウブ」の群生を見るため、24日(土)に行われました。
常連の自然愛好家はもちろん、移住されて間もない方や遠くからお越しいただいた方たちと一緒に、作手の植物に詳しい矢頭さんの楽しいガイドで緑地の中を観察しました。
庄ノ沢緑地は地元黒瀬地区住民が、休耕田を整備、管理している観察のできる緑地です。池や湿地があり、様々な樹木が植えられたり残されたりしていて、今ではなかなか見られない貴重な植物たちに出会えるところです。
作手の植物に詳しい矢頭さんのガイドは、植物の特徴を教えてくれるだけでなく、昔植物で遊んだことや食べたこと、名前の由来やエピソードなど、いつも面白く懐かしいお話付きなので、とても人気があります。
「タムシバは、かむ芝、雅名前の由来。ちょっとかんでみてください。」
甘い香りと口の中に広がる、自然の甘み。
この日、見ごろだったのは、湿地に群生する「カキラン」と「ノハナショウブ」。
事前に「アヤメ」と「カキツバタ」と「ノハナショウブ」と「ハナショウブ」の違いを教えてもらったから、参加者の皆さん、写真を撮りながら美しい紫のノハナショウブを愛でていました。
木道のそばに、そっとササユリが何本か咲いていました。いいにおいがしています。こんなふうにササユリが見られるところは、なかなかありませんよ。
モリアオガエルの卵塊は、もう終盤で色が汚く崩れかけていましたが、「初めて見た!」と喜んで撮影されている方が何人かみえました。
庄ノ沢緑地では、季節折々、本当にいろいろな植物を見ることができます。いつでも、だれでも見られるので、足を運んでほしい所です。
次回の観察会は、8月12日午前10時からの予定です。
サギソウがたくさん見られることでしょう。予定に入れておいてくださいね。